書籍紹介

【論点解説】日本の安全保障

【論点解説】日本の安全保障

秋山昌廣(編集)、小黒一正(編集)
出版社 日経BP 日本経済新聞出版
ISBN 978-4296118762
価格 本体3,200円+税
発行 2025年02月初版

小黒 一正

小黒 一正

Kazumasa Oguro

主任研究員

[研究分野]
マクロ経済

概要

【防衛費倍増だけでは問題は解決しない】
ウクライナ侵攻、台湾有事の可能性、北朝鮮問題などもあり、日本の国防政策のあり方も再考を迫られている。政府は防衛費(対GDP)倍増を決めたが、現在進行中の国際秩序の変容の先行きを考えた場合、国防政策の問題は財源のみの問題ではない。急速な人口減少が進むなか、不足する自衛隊員の問題をどうするか、核の問題にどう向き合っていくのか等の問題の整理も行う必要がある。本書は鹿島平和研究所で開催されている「国力研究会」「秋山研究会」のメンバーが中心となり、安全保障体制構築で避けては通れない17の論点について整理し、問題提起。

目次

論点1  不足する自衛隊員の問題にどう対処するか
論点2  有事の財源調達をどうするか
論点3  核抑止の問題や軍備管理・軍縮にどう対応すべきか
論点4  核シェアリングと拡大抑止において日本の選択肢はどうあるべきか
論点5  台湾有事や尖閣占拠にどう対処するか
論点6  日米同盟はどのように強化すべきか
論点7  日欧、諸外国との安全保障協力の充実にどう対応するか
論点8  平時や有事でのエネルギー資源・食料の調達をどうするか
論点9  核兵器攻撃と原子力施設への軍事攻撃にどう備えるか
論点10  防衛産業をどう育成するか(日本版DARPA構想)
論点11  国家安全保障を支えるために、国民にはどのような意識が必要か
論点12  宇宙・サイバー・電磁波領域をどう防衛するか
論点13  気候変動による施設・装備・運用への影響にどう対処するか
論点14  先端技術を防衛にどう活かすか
論点15  日本のインテリジェンスは必要十分か
論点16  経済安全保障において経済と安全はどのようにバランスをとるべきか
論点17 自衛隊をめぐる関連法制はどのように再構築されるべきか