フューチャー・デザイン

【FDW97】代表制デモクラシーは最善の立法システムか?

山口 晃人(埼玉大学大学院人文社会科学研究科・経済学部 准教授)

日時

4月22日(水)13:30~15:00

場所

オンライン

内容

全成人市民による選挙を通じて立法府の代表者を選出する代表制デモクラシーは、最善の立法システムであるという考え方は、現代において広く共有されている。しかし近年、こうした代表制デモクラシーの妥当性は大きく動揺している。本報告では、知識の多寡に応じて不平等に選挙権/被選挙権を与えるエピストクラシーや、立法府の代表者をくじ引きで選出するロトクラシーといった代替的な立法システムとの比較を通じて、選挙による代表制が真に最善の立法システムと言えるのかを検討し、より望ましい立法システムの可能性を探究する。


(主催者からのメッセージ)

山口晃人さんは、2022年に日本政治学会若手論文優秀賞を受賞なさり、また、2025年には東京大学の「而立賞」を受賞なさるなど、新進気鋭の政治学・哲学の若手研究者です。2025年には、名古屋大学出版局から『エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー:代表制デモクラシーを再考する』を出されています。フューチャー・デザインでもよく問題となるのが、マナンさんの「代表制統治」です。アメリカ建国の父たちは、自分たちのような「優れた市民」が統治する仕組みとして、お金を持つ方々に選挙権を与えたのです。今の日本で用いている仕組みはお金持ちのみではありませんが、代表制は、「お金と権力の結婚」という訳です。FDでは、エレクトクラシー(選挙制統治)、エピストクラシー(知者統治)、ロトクラシー(抽せん制統治)という仕組みにあまりこだわってはいません。むしろ、将来世代を現在にどのように取り込むのか、という視点を重要視します。山口さんは、FDについてどのようにお考えでしょうか。ワークショップが楽しみです。

発表者

山口 晃人(埼玉大学大学院人文社会科学研究科・経済学部 准教授)