イベント開催報告 エネルギー・環境
2019年6月13日(木)
15:45
~ 17:15
開催
会場:キヤノングローバル戦略研究所 会議室
開催概要
題目: 「地球温暖化対策のための原子力を含む低炭素電源への投資確保について:エネルギー政策の観点から」
発表者: 貞森 恵祐(国際エネルギー機関(IEA)エネルギー市場・安全保障局長)
趣旨説明:芳川 恒志 (キヤノングローバル戦略研究所 上席研究員)
モデレーター: 豊永 晋輔(CIGS「原子力と法」研究会 座長)
開催趣旨
低炭素エネルギー分野を中心にエネルギー技術が急激に進化し、それに伴って世界のエネルギー需給は大きく変化しつつある。このようなイノベーションは太陽光や風力など再生可能エネルギー価格の目覚ましい価格下落をもたらし、その結果再生可能エネルギーによる電源は世界的に予想を上回るテンポで進んでいる。また、国連のSDGsに対する一般的知識も広まるなど温暖化を含む地球環境に対する意識も高まっている。
しかしながら、肝心の地球温暖化ガスの削減に関しては、これをパリ協定が目指す目標の達成を不安視する意見が依然として多数を占めているように思われる。本セミナーでは、エネルギー政策と地球温暖化対策の調和を図る観点から、このような現状を分析・評価し、低炭素エネルギーの将来のエネルギーミックスにおける役割を展望する。同時に、持続的なエネルギーミックス実現に向けてエネルギー投資がどうあるべきかについても検討する。その中で特に原子力が果たすべき役割について考察する。
プログラム
ProgramPDF: 234KB
発表資料
貞森 恵祐 発表資料 「Securing investments in low carbon power generation sources」(英語)PDF: 465KB
発表者紹介
1983年東京大学法学部卒業、同年通商産業省(現経済産業省)入省。
国際エネルギー問題担当参事官、通商交渉官、内閣総理大臣秘書官、大臣官房審議官(政策総合調整担当)等を歴任の後、2012年9月から国際エネルギー機関(IEA)エネルギー市場・安全保障局長に就任。