イベント開催報告  グローバルエコノミー

山下一仁研究主幹 講演会 「トランプ政権と日本の通商・農政問題」

2017年5月10日(水) 14:00 ~ 16:00 開催
会場:一橋大学 学術総合センター2階 一橋講堂(東京都千代田区一ッ橋2-1-2)

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左から、福井理事長、山下氏

プログラム: ProgramPDF:238KB

講演資料: 「トランプ政権と日本の通商・農政問題」PDF:4.03MB

講演要旨: 講演要旨PDF:429KB


テーマ概要

 アメリカのトランプ政権が発足した。移民政策については、イスラム圏の一部の国からの入国を制限する大統領令は裁判所によって差止め命令を受け、また医療保険制度については、オバマケアの修正案を議会に提出するも与党である共和党内から異論が出てこれを撤回するなど、大統領選挙の際の公約の実現が危ぶまれている。

 しかし、通商政策では、TPPから撤退するなど公約を着実に実行しつつある。日本に対しては二国間の自由貿易協定の交渉を迫る構えを見せている。また、WTOから貿易措置の是正勧告を受けたとしても、これに従わないという意向を表明している。アメリカの新政権は自由貿易から保護貿易に大きく舵を切ろうとしている。

 このようなアメリカに対して通商問題で日本はどのように対応すべきなのか?これが日本の農業や農政に与える影響はいかなるものか?また農政はいかに対応すべきなのか?これまでとは異なる状況にいかに対処すべきかについて検討したい。


山下 一仁 略歴

 キヤノングローバル戦略研究所(CIGS) 研究主幹

 1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。09年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。

 著書に「TPPが日本農業を強くする」日本経済新聞出版社16年、「バターが買えない不都合な真実」幻冬舎16年、「日本農業は世界に勝てる」日本経済新聞出版社15年、「農協解体」宝島社14年、「日本の農業を破壊したものは誰か~農業立国に舵を切れ」講談社13年、「TPPおばけ騒動と黒幕」オークラnext新書12年、「農協の陰謀」宝島社新書11年、「環境と貿易」日本評論社11年、「農業ビッグバンの経済学」日本経済新聞出版社10年、「企業の知恵で農業革新に挑む」ダイヤモンド社10年、「亡国農政の終焉」ベスト新書09年、「フードセキュリティ」日本評論社09年、「農協の大罪」宝島社新書09年、「食の安全と貿易」日本評論社08年、「国民と消費者重視の農政改革」東洋経済新報社04年など。



2017.05.10 山下一仁研究主幹コラム

「日本は堂々と「TPP11」を進めよう -日本政府の中の、アメリカの機嫌を損なうことを何よりも恐れる人たちへ-」


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