開催趣旨
昨年(2015年)12月のCOP21で合意されたパリ協定においては、産業革命以降の温度上昇を1.5度~2度以内に抑制し、今世紀後半の排出・吸収バランスを確保するとの目標が盛り込まれている。他方、パリ協定では、各国が自国の国情に合わせ、削減目標を持ち寄るボトムアップ形式をとっており、トップダウンの野心的な目標とボトムアップの目標設定が整合する可能性は極めて低い。この問題を収斂させるためには、これまでの技術の延長線上にない革新的技術を主要国において開発する体制を整備するとともに、かかる技術の開発に向けた国際協力を進めることが不可欠である。
本シンポジウムは、長期的な温室効果ガス削減に向けたイノベーションの役割、各国においてエネルギー環境分野のイノベーションを促進するための政策環境の整備、革新的技術開発に向けた国際協力の可能性と課題等について欧米有識者を招き、意見交換を行うことを目的とするものである。
プログラムPDF:212KB
開会挨拶
基調講演
有馬 純
東京大学 公共政策大学院 教授
「Role of Innovation in Long-Term GHG Emissions Reduction」
発表資料(英語)PDF:1.6MB
講演
Carlo Carraro
Vice Chair, IPCC WG III and Co- Chair, GGKP
University of Venice, FEEM and CMCC
「The Role of Innovation for Long-term GHG Mitigation」
発表資料(英語)PDF:1.4MB
茅 陽一
公益財団法人 地球環境産業技術研究機構(RITE) 理事長
「A Road toward Zero Emission Society」
発表資料(英語)PDF:477KB
Laura Diaz Anadon
University Lecturer in Public Policy, Department of Politics and International Studies, University of Cambridge, UK
「The Role of Domestic Policy in Energy Innovation」
発表資料(英語)PDF:945KB
David Victor
Professor, International Relations, School of Global Policy and Strategy, University of California, San Diego (UCSD), US
「Making Innovation Clubs a Reality」
発表資料(英語)PDF:877KB
パネルディスカッション
【モデレーター】
有馬 純
【パネリスト】
Carlo Carraro
茅 陽一
Laura Diaz Anadon
David Victor
鎗目 雅 東京大学 公共政策大学院 特任准教授
(鎗目氏)
閉会挨拶