NHKスペシャルは、農業労働力の減少で米の生産が需需要を下回ると報道した。しかし、それなら上がるはずの米価は低下している。NHK報道とは逆に、食生活の変化で米の需要が減少してきたからである。農家が減少しても農地は大規模農家に集積され、供給力は影響を受けない。しかし、JA農協の利益を考慮し、米価低下による零細農家の減少を抑えるために、半世紀以上も減反を続けている。米の生産減少を憂うなら、減反を廃止して生産を増やすとともに、米価低下で影響を受ける主業農家に限り欧米のような直接支払いを政府から行えばよい。