コラム  エネルギー・環境  2021.06.08

【研究ノート】世界の地上気温データの補正や選別の実態

エネルギー・環境

要旨

地上気温の観測データに混入する誤差は様々であり、地球温暖化に伴う長期の地上気温の上昇率(地球温暖化量)の評価に多大な影響を及ぼす。この問題を解決するために、世界の気温データセットには様々な「補正」や「選別」が行われているが、その手法に統一されたものはなく結果の妥当性は未だ検証段階である。本稿では、米国でプロフェッショナル・アマチュア問わず盛んに行われている世界の気温データセットの解析結果の一例を紹介する。


目次

  1. はじめに... 1

   添付資料... 3

  1) 過去100年の米国における地上気温の変動傾向... 3

  2) 観測地点ごとの「補正」の実態... 7

  3) 気候変動の傾向は「起点」と「期間」の選び方による... 19

  4) おわりに... 26

 文献... 27


1.  はじめに

20215月、米国ワイオミング州在住のキリエ氏(https://twitter.com/KiryeNet)より「本物のデータ、科学とは何か?:NASAのウェブサイトが示す気温データの大幅な不足とデータ補正」というタイトルの記事を提供頂いた。キリエ氏は、Tony Heller氏運営のReal Climate Sciencehttps://realclimatescience.com)、Pierre Gosselin氏運営のNoTricksZonehttps://notrickszone.com)のメンバーである。米国ワイオミング州に在住する以前は、東京都でゲーム雑誌やニュースサイトのライターを勤め、その合間に地球温暖化に関する研究を実施・発信してきた。米国やイギリスの関係分野の科学者には、「Kirye」という名で知られている。発信してきた内容は、米国の前大統領の科学アドバイザーを務めたWilliam Happer博士らが創設した50名以上の科学者で構成されるCO2Coalitionhttp://co2coalition.org)や、「地球温暖化の不都合な真実」の著者であるジャーナリストのMarc Morano氏が運営しているClimate Depot https://www.climatedepot.com/がキリエ氏の研究調査の一部を紹介している。

本稿では、本人の了承を得て米国の地上気温データの補正や選別の実態を詳細に解析したキリエ氏の記事を「添付資料」に示す。

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【研究ノート】 世界の地上気温データの補正や選別の実態