ワーキングペーパー  財政・社会保障制度  2020.11.26

ワーキング・ペーパー(20-008E)Secular Stagnation and Low Interest Rates under the Fear of a Government Debt Crisis

本稿はワーキング・ペーパーです

税・社会保障

本稿では、政府債務にかかる経済危機(crisis)のリスクを取り込んだモデルを構築することで、長期停滞を説明する新たな視座を提供する。モデルによると、政府債務危機時に大規模な資本課税が賦課されるという恐れ(そしてそれはわが国の戦後の経験に基づく)によって、日本の長期停滞の約2分の1が説明できる。一方、資本課税によって資本から得られる期待収益率が低下するため、国債投資の魅力が相対的に増加し、国債の利率は低下する。また、社会厚生の点で、恒久的な消費税の引き上げの方が望ましいことがわかった。

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ワーキング・ペーパー(20-008E)Secular Stagnation and Low Interest Rates under the Fear of a Government Debt Crisis