レポート 国際交流 2020.05.14
キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)は2019年12月12日にスタンフォード大学 アジア太平洋研究所日本研究プログラム リサーチスカラー 櫛田健児氏(CIGS International Research Fellow)のセミナーを開催しました。(モデレーター:栗原潤研究主幹)。これは同セミナーの「要旨(日本語)」です。
日本は世界で最も早く高齢化、過疎化を迎えるが、他の国や地域も似たような人口構成のカーブを描いており、タイミングが日本よりも遅れているだけである。こう考えると、日本は課題先進国だが、これらの課題解決に向けて行われる取り組みやビジネスや技術を、後続の国に普及させることで課題解決先進国に転身できる可能性がある。
シリコンバレーから見ると、日本の課題がいかにチャンスを秘めているのかが分かりやすい。「ペインポイント」という考え方から様々なタイプの人々の生活の課題を理解し、具体的なデータを集め、本当に価値のある仕組みやプロダクト、サービスを提供することに対する期待値は非常に高まっている。もちろん、日本の課題を解決する過程でもっとも大きな価値を作り出す企業は日本企業ではない可能性は低くない。社会的な恩恵を受けても、この機会損失の可能性も広く知られるべきである。
本セミナーではこのシリコンバレーの考え方、最新のAI技術の動向について、スタートアップと大企業の実例を用いながら、どのような形で日本の課題が解決されていけるのか、そしてシリコンバレーにおいて日本の課題がいかにオポチュニティとして見られているのかを紹介する。
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CIGS 櫛田健児セミナー「課題先進国からグローバルな課題解決先進国へ :シリコンバレーから見た超高齢化、過疎化の日本のポテンシャル」