メディア掲載 グローバルエコノミー 2018.06.14
米国で高まりを見せる保護主義が貿易戦争を生み、世界経済を不安定にする恐れがある。トランプ政権が発動した鉄鋼の関税引き上げは安全保障を理由としているが、実際には貿易赤字解消を狙ったものだった。日本政府は適用除外を要求したが、そもそも米国の措置が世界貿易機関(WTO)違反であることを主張すべきだった。日本政府がWTOに提訴し、日本企業が米国内裁判所に訴えれば、トランプ政権を挟み撃ちできる。そもそも貿易赤字は経済学的に好ましいものであるが、トランプ大統領が求める日米自由貿易協定(FTA)が日本の農産物関税を撤廃してくれれば、日本農業にも良い効果を生む。・・・