コラム エネルギー・環境 2018.05.10
平成27年5月以降、原子力委員会原子力部会は、福島原発事故を受けて、原子力損害賠償法の改正を検討してきた。ここでは、原子力委員会による改正検討対象のうち、仮払い・立替払いについて検討し、あわせて若干の提言を試みたい。なぜならば、仮払い・立替払いは、賠償金の支払方法に関する一見テクニカルな問題ではあるが、実際にはほかの論点とも有機的に結びついて重要な機能を果しており、これを掘り下げて検討することで、将来の望ましい原子力損害賠償制度のあり方を示すことにもつながるからである。・・・