動画  エネルギー・環境

自然保護とはガーデニングだ 人間と自然の新しい共存を目指して

講演概要

岸 由二氏から、自身が指導した鶴見川や三浦市小網代の自然保護活動の具体的な事例を中心にお話を伺った。「手付かずの自然」を想定し、それを厳正に守ろうとする考え方がある。これが「近自然主義」である。だがこれは現実的ではない。都市化は進み、我々はそれと共に生きるほかないからだ。むしろ、豊かな生物多様性の実現のために、積極的に人の手を加えることが望ましい。これが「多自然主義」だ。「流域」で捉えると本質が見えてくる。

講演資料はこちら→自然保護とはガーデニングだ|人間と自然の新しい共存を目指して(25,239KB)

出演者

岸 由二
岸 由二

慶応義塾大学名誉教授

東京都生まれ。1970年横浜市立大学文理学部生物科卒業。1976年東京都立大学理学部動物生態学博士課程退学。1980年「チチブの社会生態学的研究」で、理学博士(東京都立大学)。慶應義塾大学経済学部助教授、1991年教授、2013年定年退任、名誉教授。進化生態学、流域アプローチによる環境保全、都市再生、環境教育などを専門とする。