書籍紹介

シナリオ思考:“シェル流”を超えて

シナリオ思考:“シェル流”を超えて

角和 昌浩 (著), 木下 裕介 (著), 木原 正樹 (著), 日下 一正 (著), 紺野 登 (著), 杉野 綾子 (著), 杉山 大志 (著)
出版社 電子書籍出版代行サービス
ISBN 978-4867540183
価格 Kindle 99円(税込)/オンデマンド印刷 3,644円(税込)
発行 2023年02月初版

杉山 大志

杉山 大志

Taishi Sugiyama

研究主幹

[研究分野]
エネルギー・環境

概要

本書は、シナリオプランニングの嚆矢であるシェルのシナリオチームに所属し、帰国後は昭和シェルや東京大学に籍を置きながらシナリオプランニングの実践と教育に当たってきた角和の呼びかけのもと、シナリオに関係する実務や教育に当たってきたメンバーの共同作業によって上梓することになった。公式見解やコンベンショナル・ウィズダムへの挑戦を旨とするシナリオ思想の下、異分野との対話に慣れたメンバー間で自由闊達な議論があった。その結果が本書であるが、各章・節は記名してある担当者の文責によるものであり、相互の意見や表現について、細かい調整はしていない。本としての統一性には欠けるけれども、経験豊かなメンバーの持ち味が活きている。シナリオとは何か。未来のリスクを管理する科学的な手法なのか、はたまた、社会に特定の規範を広めるための政治的道具なのか。企業では、国では、国際機関では、大学では、どのように使われているのか。興味の湧いたところから読んで頂ければ幸いである。

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目次

まえがき(角和)
第1章 シナリオ思考とは (角和)
 第1節 シナリオ思考とは?
 第2節 “シェル流“という難題
第2章 実践者たちの経験 (章編集:角和)
 第1節 総論 (角和)
 第2節 日本の民間企業のシナリオ思考プロジェクトの体験 (角和)
 第3節 日本の行政府におけるシナリオ・アプローチの可能性 (日下)
 第4節 自治体を対象としたシナリオプロジェクト (木下)
 第5節 日本の教育現場におけるシナリオ思考の体験 (杉野)
 第6節 シェルにおけるエネルギー定量分析モデルの発展 (木原)
第3章 エネルギー環境問題のシナリオ思考 (章編集:杉山)
 第1節 はじめに (杉山)
 第2節:脱炭素のグレートリセットシナリオ (杉山)
 第3節 米国の国内政治に見るエネルギー環境問題。一人シナリオの技法 (杉野)
 第4節 シェルシナリオのエネルギー・環境問題:2013年-2023年 (角和/木原)
第4章 シナリオ思考の理論化・体系化 (章編集:木下)
 第1節 はじめに (木下)
 第2節 シナリオ設計: シナリオ作成手法の体系化 (木下)
 第3節 未来を創りだす構想力とシナリオ思考 (紺野)
第5章 シェルを倒す:未来の日本のシナリオ思考の使われ方 (章編集:角和)
 第1節 シナリオの制作
 第2節 シナリオ
あとがき (杉山)